ヨーロッパの大聖堂・教会を紹介するブログ

教会オタクが今まで行った大聖堂・教会をご紹介します。写真は全て自分で撮影したものなので、写真のクオリティはお察しください。

ヨーク大聖堂 ステンドグラス編

 

今回は、前回の記事でヨーク大聖堂の見どころの1つとしてご紹介したステンドグラス、The great east windowについてご紹介します。

ここでご紹介できるパネルはほんの一部ですが、この巨大な傑作を読み解くお手伝いになればと思います。

前回の記事はこちら

 

歴史

ヨーク大聖堂が誇るヨーロッパ最大のステンドグラスの窓は、イギリスで最も優れたガラス工である、ジョン・ソーントン(John Thornton)によって1405年から1408年にかけて作成されました。

ソーントンは一人で窓のデザイン、主要な絵付けをしたとされていますが、画風から判断するに、複数のガラス絵師が関わっていたことも分かっています。にも関わらず、窓全体が一貫して高いクオリティを保っていることがこのステンドグラスの特徴と言えます。

 

2005年に老朽化を原因として、ステンドグラスを構成する311のパネル全てを対象とした、大規模な修繕作業が始まり、2018年に保存修復された全てのパネルがあるべき場所に戻されました。

 

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ヨーク大聖堂 基本情報と見どころ編

 

記念すべき初記事は、教会オタクの私が一番おすすめしたい大聖堂、ヨーク大聖堂です。

 

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ヨーク大聖堂のファサード

基本情報

1472年に竣工した、北ヨーロッパ最大級のゴシック様式イギリス国教会の大聖堂。

1220年に着工してから約250年の歳月をかけて完成しました。

英語ではYork cathedralではなく、York minsterと呼ばれます。Minsterとは、かつては修道院に与えられた肩書きだったのですが、今は都市の中心的な存在である大聖堂への敬称として使われています。

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